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ロシア軍、ウクライナ鉄道施設を攻撃 国連事務総長、きょう訪露へ


国連のグテレス事務総長は26日、ロシアの首都モスクワを訪問し、プーチン大統領、ラブロフ外相と会談する。

グテレス氏は、ロシアが侵攻したウクライナの和平や人道支援、東部マリウポリでウクライナ側が籠城する製鉄所からの民間人退避の実現について両氏と協議する意向。

ただ、ロシアはウクライナ東部や南部の制圧を目指して攻撃を激化させており、停戦に応じる可能性は極めて低い。

露外務省によると、ロシア側はグテレス氏に「特別軍事作戦」(侵攻の露側呼称)の進捗(しんちょく)状況を説明。国連がロシアとウクライナの間で中立的立場をとるようにも要請するという。

グテレス氏は28日にはウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪れ、ゼレンスキー大統領らとも会談する。

グテレス氏の訪露を翌日に控えた25日、露国防省は、ウクライナ西部と中部の鉄道施設6カ所をミサイル攻撃で破壊したと発表した。

米メディアによると、攻撃はブリンケン米国務長官らのキーウ訪問から数時間後に発生。露国防省は、鉄道施設が米欧からウクライナへの装備供与ルートになっていたと主張した。ウクライナメディアによると、鉄道施設への攻撃で少なくとも6人が死亡。

東部ハリコフ州でも同日、露軍の砲撃で3人が死亡した。 

マリウポリの製鉄所をめぐっては、ウクライナ守備隊のほか民間人約1千人が退避。露国防省は25日、製鉄所から民間人を退避させるための人道回廊を同日設置すると発表した。

ウクライナ側は「両国合意に基づかない一方的な設置で、受け入れられない」と拒否。露国防省によると、退避者はいなかったという。

一方、露外務省は25日、ロシアで勤務するドイツ外交官40人を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」とし、国外退去を命じたと発表した。

ドイツが4月上旬、キーウ近郊ブチャでの露軍による残虐行為の発覚を受け、露外交官40人を追放したことへの報復措置だとしている。

タス通信によると、露外務省は同日、侵攻後に欧米を中心とした計28カ国から露外交官計約400人が追放されたと明らかにした。

原文出處 產經新聞

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