「ロシア海軍の象徴」といえる巡洋艦「モスクワ」が沈没した後、ロシアはウクライナの首都キーウ(キエフ)へのミサイル攻撃を拡大すると発表。南東部マリウポリではウクライナ軍に投降を求めましたが、ウクライナ側は応じず、抗戦を続けています。ロシア軍は西部リビウにもミサイル攻撃をするなど、侵攻の手を緩めていません。
■■■4月20日(日本時間)■■■
5:00(ワシントン19日16:00)
米、8億ドル規模の軍事支援を追加へ
米NBCニュースなどは19日、バイデン政権がウクライナに対して8億ドル(1千億円)規模の追加軍事支援を週内にも発表する方針だと報じた。複数の当局者が明かしたという。ウクライナ東部での戦闘の本格化に対応するため、米国は強力な兵器の提供を急いでいる。
米政府は13日にも、8億ドルの軍事支援を表明したばかり。NBCによれば、新たな支援も同規模になる見通しという。東部での戦いに向け、ウクライナが必要としている長距離砲や砲弾などが含まれるとみられる。
バイデン米大統領は19日、日本や欧州など各国の首脳とビデオ会議を実施した。人道被害をもたらすロシア軍の侵攻を非難するとともに、追加の軍事支援についても協議したという。会議後、追加の大砲をウクライナに提供する意向があるかと記者団に問われ、バイデン氏は「イエス」と答えた。
4:30(ワシントン19日15:30)
他国からウクライナへ戦闘機提供、明かす 米国防総省
ロシア軍のウクライナ侵攻をめぐり、米国防総省のカービー報道官は19日の会見で、ウクライナが他国から戦闘機の提供を受けたことを明らかにした。提供した国や、具体的な戦闘機の種類については明らかにしなかった。
戦闘機の提供はここ2週間の間に行われたという。カービー氏は、「他国が、(ウクライナが)追加の戦闘機を稼働させるために支援している」と述べた。ウクライナは、関連部品の提供も受けたという。カービー氏は、米国の関与について「必要な予備の部品の移動は支援したが、(戦闘機は)輸送していない」とも述べた。
ウクライナは、ロシア軍と航空優勢をめぐる争いを続けている。これまで欧米諸国に対し、戦闘機などの提供を繰り返し求めてきていた。今年3月には、ポーランドが旧ソ連製のミグ29戦闘機をウクライナに提供する計画が、ロシアの反発への懸念などから白紙となった経緯がある。
4:20(ニューヨーク19日15:20)
ウクライナ難民500万人に、UNHCRが報告
クレメンツ国連難民副高等弁務官は19日午後、国連安全保障理事会の会合にオンラインで出席し、ウクライナから国外に避難した難民が500万人になったと語った。その数はさらに増え続けているという。
安保理はこの日、フランスとメキシコの要請により、ウクライナ難民に焦点を当てた会合を開催。クレメンツ氏は訪問先のハンガリーから現状を説明した。難民のほかに、ウクライナ国内で避難生活を強いられている市民が700万人以上いるという。
3:45(ウィーン19日20:45)
チェルノブイリ原発とウクライナ当局の電話回線が復旧
ウクライナの原子力規制当局とチェルノブイリ原発との間で50日にぶりに電話回線が復旧した。国際原子力機関(IAEA)が19日、ウクライナ側から連絡を受けたと発表した。
原文出處 朝日新聞