台湾の空軍は18日、南部嘉義県の空軍基地で、現在保有する主力戦闘機F16を改良したF16V戦闘機を運用する新しい部隊の発足式を行い、蔡英文総統と軍首脳らが出席した。
改良作業は米航空防衛機器大手ロッキード・マーチン社の全面協力を得たことから、米国の対台湾窓口機関、米国在台協会(AIT)台北事務所のサンドラ・オウドカーク所長も招かれた。蔡氏は「台米関係の親密さの表れだ」とあいさつした。
台湾軍は航空戦力の強化のため、現在保有している「F16A」と「F16B」計141機の性能を向上させるプロジェクトを進めており、18日までに64機が完成した。改修後の機体には複数の目標を捜索、追尾できる先進的なレーダーシステムが搭載されているほか、ミサイルの射程も長くなり、攻撃能力が大幅に上昇したとされる。
蔡氏は「われわれの防衛力はさらに堅実なものになった」と強調したうえで、「自由と民主主義の価値をしっかりと守っていきたい」と決意を示した。
蔡政権は、中国による台湾侵攻に備え、戦闘機や艦船、ミサイルなどの性能向上など装備の最新鋭化に力を入れている。
原文出處 產經新聞