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天安門事件「個人で追悼」 香港の民主派団体幹部を逮捕


中国の民主化を求めた学生を軍が弾圧した天安門事件から32年の4日、香港警察は事件犠牲者の追悼集会を主催してきた民主派団体の幹部を逮捕した。今年の集会は禁止されているが、この幹部が個人として香港のビクトリア公園に行って追悼すると表明していたことが、公安条例(未許可集会の公告)違反にあたるとしている。市民に参加しないよう警告する狙いもあるとみられる。

逮捕されたのは、「香港市民支援愛国民主運動連合会」(支連会)の鄒幸彤副主席ら2人。追悼集会は事件の翌年から開催され、毎年数万人から18万人が参加してきた。今年も支連会が開催を申請したが、警察は昨年に続き、新型コロナウイルスの感染防止を理由に開催を認めなかった。

香港メディアによると、鄒氏が逮捕されたのは同日午前7時ごろ。個人で公園に行くと表明していたが、公園とは関係ないオフィス街で逮捕された。支連会主席の李卓人氏ともう一人の副主席の何俊仁氏は、すでに2019年の逃亡犯条例改正案に反対する未許可デモに参加するなどした罪で実刑判決を受けている。

警察は今年の記念日を前に、コロナ対策で4人以上が集まるのを認めないだけでなく、中国の体制批判を取り締まる香港国家安全維持法(国安法)も適用するとして、中国共産党がタブー視する天安門事件の追悼集会に行かないよう市民に警告。香港メディアによると、4日は約7千人の警官隊を配置するとしていた。

原文出處 朝日新聞

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