23日のドイツ総選挙で保守系野党、キリスト教民主・社会同盟（CDU・CDU）が勝利し、フリードリヒ・メルツCDU党首（69）が次期首相の最有力候補になった。メルツ氏はCDUでメルケル前首相との主導権争いに敗れ、約10年間政界を離れた苦い経験を持つ。今回の選挙で念願の復活を遂げた。
メルツ氏は旧西ドイツ出身の元弁護士。学生時代にCDU青年部に参加した。欧州議員を経て1994年、連邦議員に就任。経済通として党内で頭角を現した。2002年の総選挙でCDU・CSUが破れた後、CDU党首だったメルケル氏に押されて議員団長の座を譲った。09年には議員を退任。弁護士として、銀行顧問などを歴任した。
18年、メルケル氏が首相退任の意向を表明すると、CDU党首選に立候補し、政界に戻った。党首選では2度敗れ、21年に3度目の出馬で勝利をつかんだ。
閣僚経験は皆無だが、今回の選挙ではビジネス界での経験を生かし、低迷するドイツ経済の再建を掲げた。エネルギー価格を引き下げると主張。メルケル政権が11年、福島第一原発事故を受けて決めた「脱原発」を見直し、小型原子炉の研究を進めるとして、原発復活を視野に入れる。移民対策でも強硬策をとると公約し、寛容な受け入れを主張したメルケル氏との違いを印象付け、CDUの路線を右傾化させた。
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保守派反對派基督教民主社會主義聯盟（基民盟）23日在德國大選中獲勝，基民盟領袖弗里德里希·梅爾茨（69歲）成為下一任總理的主要候選人。默茨曾有在基民盟與前總理梅克爾的領導權之爭中落敗並退出政壇約10年的痛苦經歷。他在這次選舉中實現了期待已久的復出。
梅爾茨先生是一位來自前西德的前律師。學生時代，他加入了基民盟青年團。在擔任歐洲議會議員後，他於1994年成為聯邦議會議員。他作為經濟學專家在黨內享有盛名。 2002年大選基民盟/基社盟慘敗後，他在基民盟前黨魁默克爾的推動下接任議會黨團領袖。 2009年，他以議員身份退休。他也曾擔任律師和銀行顧問。
2018年，梅克爾宣布辭去總理職務後，重返政壇競選基民盟領袖。他在領導力競選中兩次落敗，但在 2021 年第三次競選獲勝。
儘管他沒有擔任部長的經驗，但在這次選舉中，他利用自己在商界的經驗，旨在重建德國低迷的經濟。聲稱降低能源價格。梅克爾政府重新考慮了2011年福島第一核電廠災難後做出的「放棄核電」決定，並宣布將推進小型核反應器的研究，以期重振核電。她承諾在移民問題上採取強硬立場，強調了她與梅克爾的分歧，梅克爾主張對移民採取更寬容的態度，並將基民盟的政策轉向右翼。
原文出處 產經新聞