自民党総裁選が12日、告示された。自民派閥の裏金事件を受けて不出馬を決めた岸田文雄首相(総裁)の後任を決める選挙で、現行の仕組みで過去最多の9人が届け出た。 国民人気に近い地方票が重要な意味を持つ今回の総裁選だが、そのまま結果につながるわけではない。1回目の投票結果を受けた上位2人による決選投票は地方票が少なくなり、ほぼ国会議員だけの投票になる。ここで、顔をのぞかせるのが「永田町の論理」だ。
「決選投票では、分かっているんだろうな」
小泉氏支持を鮮明にし、水面下で自らに近い議員への働きかけを続ける菅義偉前首相は最近、「小泉氏以外を支持したい」と断りを入れてきた中堅議員をにらみつけ、そうすごんだ。
原文出處 朝日新聞