梁 石日さん(ヤン・ソギル=作家、本名梁正雄=ヤン・ジョンウ)29日午前、東京都の病院で死去、87歳。大阪市出身。
約10年間のタクシー運転手の経験を基に書いた「タクシー狂躁曲」は、崔洋一監督によって映画「月はどっちに出ている」となり、ヒットした。
韓国・済州島出身の父をモデルに、暴力と欲望のままに生きる主人公を造形した「血と骨」がベストセラーとなり、山本周五郎賞も受賞した。崔監督、ビートたけしさん主演で映画化もされた。
在日韓国・朝鮮人としてのアイデンティティーを問いながら、人間の業や社会の不条理を見つめ続けた。
他の作品に「夜を賭けて」「闇の子供たち」など。
原文出處 產經新聞