債務保証会社の社債購入を無登録で勧誘したとして、警視庁生活経済課は金融商品取引法違反(無登録営業)の疑いで、金融コンサルタント会社「THE GRANSHIELD(ザ・グランシールド)」社長、中村佳敬容疑者(46)=東京都江東区=と、債務保証会社「トラステール」社長、高橋章容疑者(61)=千代田区=ら男女8人を逮捕した。平成29年~令和5年の間に延べ1300人から約80億円を集金したとみられる。
生活経済課によると、トラステール社は医療機関が資金調達を行う際の連帯保証事業を運用するとし、年利約20%、満期5年の社債を発行。中村容疑者らグランシールド社の社員らが「相手が病院なのでつぶれない」などといって、無登録で勧誘していた。当初は配当が支払われていたが、次第に滞っており、同課は保証事業に事業実態はなかったとみて捜査を進める。
グランシールド社を巡っては、同社が運営する歯科医院の矯正モニター事業を巡って報酬支払いや治療が停止し、被害者らが昨年集団訴訟を行うなど問題化。社債の配当の停止についても相談があり、警視庁が捜査を進めていた。
逮捕容疑は令和2年4月~5年1月ごろ、無登録で16人に対し社債購入の勧誘を行って約1億3千万円を集め、金融商品取引業を営んだとしている。
原文出處 產經新聞