12月前半の3候補の支持率
今日で12月のちょうど半分が過ぎた。5社の世論調査を参照し12月前半の支持率を整理しておきたい。毎月の比較には台湾民意基金会の調査を入れているが,基金会のデータは月の後半に発表されるので今回は入れていない。代わりに匯流を入れた。参照したのは,匯流,美麗島,鏡新聞,ETtoday,TVBSの5社/機構である。
これら5社の支持率の平均値は,頼清徳35.9%,侯友宜30.0%,柯文哲22.2%であった。同5社の11月後半の支持率の平均値は,頼清徳34.5%,侯友宜30.0%,柯文哲22.2%であった(以前提示した資料とは基金会と匯流の入れ替わりがあるのに注意)。
11月後半と比べて頼清徳は1.4ポイント上昇,侯友宜は0.1ポイント上昇,柯文哲は0.1ポイント減少であった。平均値で見ると3候補ともあまり大きな変動はなかった。侯と柯は横ばい,頼がわずかに上昇した。このため,頼清徳と2位との差は,11月後半の4.5ポイントから5.9ポイントにやや広がった。
ここのところ台湾では毎日民意調査の支持率が発表され,毎日違う数字がでてくるので,数字に振り回されている感がある。しかし,平均値を見ると実はあまり変動していなかった。
奇妙な偶然であるが,侯友宜と柯文哲の支持率の平均値は,小数点1桁で見ると11月後半と12月前半の数値が同じである。侯友宜は11月後半が30.0%,12月前半も30.0%。また,柯文哲も11月後半が22.2%,12月前半が22.2%。小数点2桁まで見るとようやく差が出る。驚きの一致だ。
(参考までに,小数点2桁を表示すると,侯友宜は12月前半が30.02%,11月後半が29.96%。柯文哲は12月前半が22.16%,11月後半が22.22%)
野党一本化交渉が破局し3者が立候補登録をしてから3週間,選挙戦は,頼清徳がリードし侯友宜が追い上げ柯文哲がやや後退した展開のまま膠着状態にある。