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ソウル市、慰安婦問題の造形物撤去 制作者が性犯罪

ソウル市は5日、市中心部の公園に設けられた元慰安婦を追悼するモニュメントに関し、制作を担当した芸術家が強制わいせつ罪で1審有罪判決を受けたことを理由に撤去した。市は「慰安婦被害者のための空間に、性犯罪で有罪判決を受けた作家の作品を放置することは、慰安婦を侮辱することだ」と説明している。

撤去されたのは、南山公園にある慰安婦追悼のための「記憶の場」に設置された林玉相(イム・オクサン)氏の作品「大地の目」など。少女が連行される様子を描いた絵や元慰安婦247人の氏名が彫られ、2016年に完成した。

林氏は、自身の研究所の女性職員を後ろから抱き寄せキスをしたなどとして在宅起訴され、ソウル中央地裁は8月、執行猶予付きの懲役刑を言い渡した。元慰安婦の支援団体などは「日本の過ちを消すことになる」とし、作品撤去に反対する運動を展開していた。

呉世勲(オ・セフン)市長は「セクハラを認めた作家の作品撤去を阻むのは、(女性運動を行う)団体の存在理由を自ら否定する行為」と反論。「もはや市民運動は『身内擁護』運動に変質した」と批判した。

原文出處 產經新聞