東京都目黒区の自宅で5月、死亡した両親とともに倒れているのが見つかった歌舞伎俳優、市川猿之助容疑者(47)について、警視庁捜査1課が母親に対する自殺幇助容疑で逮捕状を取ったことが26日、捜査関係者への取材で分かった。近く逮捕する。任意の調べに対し、猿之助容疑者は「3人で話し合い、心中を図った」などと説明していた。
捜査関係者によると、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎さん(76)と母親の喜熨斗(きのし)延子さん(75)は5月18日、2階のリビングの床に並んで倒れているところを発見された。2人は死亡が確認され、司法解剖の結果などから、不眠症に使われる睡眠導入作用のある向精神薬を服用したことによる中毒死の疑いがあることが分かった。
猿之助容疑者も半地下の自室で意識がもうろうとした状態で見つかったが、命に別条はなく退院した。
捜査1課が検査をしたところ、段四郎さんと喜熨斗さんが服用した薬の量は致死量に近い量と判明。喜熨斗さんが先に亡くなったとみられる。自宅から薬のパッケージは見つかっていない。薬は猿之助容疑者が病院で処方されていたものだったという。
原文出處 產經新聞