米国のバイデン大統領は18日に放送された米CBSテレビのインタビューで、中国が台湾に軍事侵攻した場合、米軍が台湾を防衛するかどうか問われ、「もし実際に前例のない攻撃があれば、イエスだ」と述べた。
米歴代政権は、台湾有事の対応を明確にしない「戦略的曖昧さ」により、台湾独立の動きと中国の軍事行動の双方を抑止する立場を取ってきた。バイデン氏は、より踏み込んだ発言を繰り返しており、波紋を呼びそうだ。
インタビューは15日に行われた。バイデン氏は「ウクライナとは異なり、中国が侵攻した場合は米軍が台湾を防衛するのか」と重ねて聞かれると「イエス」と答えた。ただ、米国の「一つの中国」政策に同意しているとし、「我々は台湾の独立を促しているわけではない。それは台湾が決めることだ」と強調した。
CBSによると、米政府当局者はインタビュー後、米国の台湾政策は変わっていないと説明したという。
バイデン氏は、5月の日米首脳会談後の記者会見でも、中国が台湾に侵攻した場合に米国が軍事介入する意志を示し、「それが我々の責任だ」と述べていた。
原文出處 讀賣新聞