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手持ち兵器「ジャベリン」に苦戦、抵抗を甘く見たロシア 小泉悠氏


ウクライナに侵攻したロシア軍が、圧倒的な戦力差があるにもかかわらず、ウクライナ側の抵抗に遭って苦戦していると伝えられています。その象徴とされているのが、対戦車ミサイル「ジャベリン」など、歩兵が手持ちで攻撃できる兵器です。欧米はこうした携行兵器が戦果を上げているとみてさらなる供与を決めています。ジャベリンなどの携行兵器は戦況を変える力があるのでしょうか。ロシアの軍事事情に詳しい東京大学先端科学技術研究センターの小泉悠・専任講師に聞きました。

――ロシア軍の戦車が攻撃を受けて炎上する動画が出回っています。あの攻撃もジャベリンによるものでしょうか?

ウクライナ軍の戦車部隊などによる攻撃もあったでしょうが、ジャベリンなどの対戦車ミサイルによる攻撃は相当なものだったと思います。軍事情報サイト「Oryx」によると、ロシア軍はすでに二百数十両の戦車を失ったとの報告もあります。

――ジャベリンとはどんな兵器なのでしょうか?

ミサイルの発射装置と照準装置が一体となった携行兵器です。歩兵が肩で担ぐことができ、ミサイルを含んだ総重量は約20キロ。目標をセットしてミサイルを撃ちます。ミサイルを自動誘導する「撃ちっぱなし式」のため、発射後に速やかに退避することができます。また、目標に近づきつつ上昇して、戦車を上から攻撃できる能力があります。戦車の弱点である、装甲の薄い上部を狙うためです。

原文出處 朝日新聞

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