米アップルの人気スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の最新機種の売り上げが低調だ。「目新しさがない」という消費者の反応と端末値引きの規制強化が背景にあるとみられる。ただ、廉価版に人気が集中しており、日本でのアップル一強の構図は強まるばかり。廉価版は第5世代(5G)移動通信システムに対応しておらず、5Gの普及にブレーキがかかる懸念もある。
共同創業者も苦言の最新機種
調査会のBCN(東京都千代田区)によると、10月18~24日のアイフォーンの週間販売台数は「13」シリーズが3割を切った。9月の発売直後は5割を超えたものの、右肩下がりを続けている。
「13」シリーズはカメラ機能の強化を大きく打ち出したが、消費者の多くからは「ワクワクしない」と厳しい声が上がっている。故スティーブ・ジョブズ氏と共同でアップルを創業したスティーブ・ウォズニアック氏も、上位機種の「13プロ」に対して「古いアイフォーンとの違いが分からない」とコメントしたほどだ。
原文出處 產經新聞