岩手県産米8トンが11月上旬までに、中国へ初めて輸出されることになった。全農県本部の取引先が、贈答用として現地企業に売り出す計画で、既に2トンを輸出。米国や東南アジアには出していたが、対中は条件が厳しく実現していなかった。国内市場が先細り、米価も下落する中、巨大市場の中国向けの定着が期待される。
県によると、県産米の海外輸出事業を手掛ける米卸・木徳神糧(きとくしんりょう)(東京都)が9月下旬、現地の輸入業者を通じ、ひとめぼれ2トンを輸出。11月上旬には、ひとめぼれ3トン、あきたこまち3トンを輸出する計画だ。中国では贈答文化が根付いており、企業が優秀な従業員に対して贈る品として、県産米を採用してもらえるよう働き掛ける。
原文出處 岩手日報