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ウーバー配達員、タワマン敬遠 「自由な働き方」の一方で


飲食宅配大手「ウーバーイーツ」の配達員の間で、タワーマンションが敬遠されているらしい――。そんな話を聞いた。いったい、どういうことなのか。

調べてみると、背景にはウーバーならではの働き方の問題があるようだ。

タワマンだと「稼げない」

ライター業の重松貴志さん(45)は、昨年1月から、東京都内を中心に自転車で配達している。「配達先がタワーマンションだと、稼げないことがある」と感じているという。

その理由は、ウーバーの仕組みと関係している。

飲食宅配業者の中には、配達員をアルバイトとして雇用しているところもあるが、ウーバーの場合、配達員は「個人事業主」で、ウーバーは「飲食店と配達員を仲介している」という立場。配達員は1件運ぶごとに報酬がもらえる。

単発で仕事を請け負う「ギグ・エコノミー」

ネットで単発で仕事を請け負うこうした働き方は、「ギグ・エコノミー」と呼ばれる。働く時間や場所を自分で決められる一方、配達件数が減れば、収入も減ることになる。

注文が入ると、近くにいる配達員に、専用アプリを通じて仕事がウーバーから「提示」される。配達員は、配達にかかる想定時間や距離などに応じた報酬の見積もりを見た上で、実際に運ぶか決める。報酬額の細かな計算式は明らかにされていない。断ることもでき、その場合、別の配達員に提案がいく。

期間内に一定回数を配達すると、上乗せの「インセンティブ」が支給されることもある。お昼時であれば、1時間あたり3~4件配達し、あわせて2千円以上の報酬が得られることもあり、「できる限り多くの仕事を効率よく請け負いたい」というのが配達員の思いだ。

タワマンならではの事情

ただ、重松さんによると、配達先がタワマンだと、時間あたりの配達件数が少なくなりがちだという。

なぜか。

原文出處 朝日新聞

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