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麻生氏事務所、西日本新聞に記事訂正求める通知書 首相に「声荒らげた」


菅義偉首相の退陣表明に関する西日本新聞の記事をめぐり、麻生太郎副総理兼財務相の事務所は10日までに、記事中の麻生氏が発言したとする内容は「事実に反する」として、記事の訂正と謝罪を求める通知書を西日本新聞社(福岡市)に送った。

西日本新聞は、首相が退陣を表明した翌日の4日付朝刊1面に「安倍、麻生氏〝三くだり半〟」などの見出しで記事を掲載した。自民党役員人事をめぐり、麻生氏が会長を務める麻生派所属の河野太郎ワクチン担当相を要職に起用しようとした首相に対し麻生氏が「おまえと一緒に、河野の将来まで沈めるわけにいかねえだろ」と「声を荒らげた」と報じた。

通知書は7日付。麻生氏が記事にあるような発言をした事実はなく、記事は「全くの虚偽というほかない」とする。麻生氏の発言が記事の重要部分であるにもかかわらず、記事を執筆した記者から麻生氏が「取材を受けた事実はない」とも指摘し、「速やかに記事の訂正と謝罪をするよう強く求める」としている。

麻生氏の事務所は産経新聞の取材に「特にコメントはしない」と述べた。麻生氏周辺は「(麻生氏は)首相という立場的に目上の人にあのような言葉遣いはしない。記事は麻生氏のイメージをひどく傷つけるものだ」と憤る。

西日本新聞社法務広報部は産経新聞の取材に対し「当該記事は十分な取材に基づいて掲載している」とコメントした。

原文出處 產經新聞

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