新型コロナウイルスの「第3波」で大阪府内の死者が急増している。12月は30日発表までで250人。月別で最多だった11月の3倍を超えた。感染者数が全国でもっとも多い東京都と比べても約2倍。府内は高齢者施設が多く、クラスター(感染者集団)の発生も相次いでおり、府は危機感を強めている。
大阪で確認した12月1~30日の新規感染者は9413人で死者は250人。東京の新規感染者は全国でもっとも多い1万7908人だが、死者は133人だった。大阪の死者は全国で2番目に多く、北海道の254人に続く。第3波の大阪の死亡率(23日時点)は1・7%で、第2波を0・2ポイント上回る。
なぜ大阪の死者が多いのか。12月の死者250人の9割が70代以上。感染した場合のリスクが高い高齢の感染者が多いことが背景にある。府によると、11月29日~12月24日の年代別感染者数は、60~70代は1837人(21・7%)、80代以上は968人(11・4%)。東京都はそれぞれ、1698人(12・3%)、784人(5・7%)となっており、感染者数と割合のいずれも大阪の方が多い。
原文出處 朝日新聞